月鉾

鉾頭に新月型(みかづき)。鉾の屋根鬼板部分には三本足の烏(ヤタガラス)、屋根裏の草花図・前懸のメダリオン絨毯・錺金具など装飾品の絢爛豪華さから動く美術館の筆頭とも言われている。32の山鉾の中で最重量を誇る。
装飾
屋根裏の金地著彩草花図は天明4年(1784)円山応挙の筆。
天井の金地著彩源氏五十四帖扇面散図は天保6年(1835)町内の住人岩城九右衛門の筆。 破風蟇股の彫刻は左甚五郎作と伝えられる。軒桁貝尽くしの錺金具は松村景文の下絵、四本柱の錺金具や破風散しの金具などはいずれも華麗で山鉾のなかでも最高のものである。
上水引の刺繍双鸞霊獣図は天保6年(1835)円山応震の下絵、下水引の蘭亭曲水宴図は文化13年西村楠亭の下絵という。
前掛、後掛は華麗なペルシャ緞通、胴掛はコーカサス緞通などを用いている。
近年、下水引は皆川月華作の花鳥図に、見送も月華作の草花図にかえている。また、平成12年(2000)には前懸のインド絨毯も復元された。
2011年:18世紀に作られた胴掛の左面を復元新調
2012年:18世紀にトルコで作られた「アナトリア絨毯」を使ってきた右面の胴掛を同じデザインで新調

  • 住所:下京区四条通新町東入月鉾町
  • 鉾に登るには:グッズを購入
  • 鉾の重さ:11.88トン(巡行時。人、懸想品含む)9.05トン(山鉾装飾のみの重量)
    ※山鉾で最も重い
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