山伏山は山に飾る御神躰(人形)が山伏の姿をしているのでこう呼ばれる。 傾いた八坂の塔を法力で直したという浄蔵貴所がご神体で、山伏姿は大峰入りを現している。右手に苛高数珠、左手には斧を持ち腰には法螺貝をつけ笈を背う。 宵山では、2階にあるご神体を下から見上げて拝観する事ができる。 装飾 欄縁金具は飛鶴、水引は機織図を描く綴錦、前掛は雲龍文の刺繍、胴掛は花卉胡蝶文の綴錦、見送には龍波涛文の綴錦を用いている。 巡行の数日前には聖護院の山伏たちの巡拝があり、また八坂神社からの清祓とともに六角堂から法印の祈祷が行われ、神供を供える三宝も仏式の黒塗のものが用いられている。明治初年の神仏分離以前の姿をこの山にみることができる。