常寂光土に遊ぶような風情があるとこの名がつけられました。高さ12メートル余の多宝塔(重文)が美しい。小督局の遺品などがあります。
石段の参道を上ると、嵯峨野の景色が一望できる。京都屈指の紅葉の名所。
足利義詮の塔所で、院号により宝筐院といいます。南北朝時代敵味方に分かれた楠木正行と足利義詮の墓が仲良く並んでいます。これは義詮が正行の人柄を慕い、そばに葬るように遺言したためといわれています。
境内には光源氏のモデルの源融の墓や『源氏物語』ゆかりの『恋の木』もあります。
足利尊氏が後醍醐天皇の霊を慰めるため、1339年(暦応2)夢窓国師を開山として創建。当時の原型を残す曹源池庭園は亀山や嵐山を借景にした池泉廻遊式で、夢窓国師の作庭といわれています。
嵐山を借景にした天竜寺の塔頭。枯山水の庭園や本堂に残る刀傷、日本画などが見学できます。
江戸時代の名所案内「都林泉名勝図絵」に記されたこの庭園は「獅子吼(ししく)の庭」と命名されています。
平清盛に寵愛されていた白拍子・祗王とその妹の祗女と母刀自に、仏御前の4人の女達が隠棲した草庵と言われているのが祗王寺です。秋の境内は趣があり、散りゆく紅葉も美しい。
1646年(正保3)に隠元禅師の高弟・独照性円禅師が草庵を結んだのが始まりです。直指人心の黄檗の正統を守り寺号をつけずに直指庵としました。
※拝観できるかは未定。HPでお確かめください。
大覚寺の東にある池で、周囲1kmの日本最古の人工の林泉。嵯峨天皇が離宮嵯峨院の造営にあたって、中国の「洞庭湖」を模してつくられたろところから「庭湖」とも呼ばれています。
石庭として有名な方丈庭園(史跡・特別名勝)は三方を築地塀(土塀の屋根は柿葺)に囲まれた枯山水の平庭で、「虎の児渡しの庭」とも呼ばれています。
本尊に重文の釈迦・阿弥陀の二如来をまつっています。総門は伏見城の遺構と伝える薬医門で、広い参道は「紅葉の馬場」と呼ばれています。
あだし野は、古くは葬送地であった。弘法大師が死者の菩提を弔うために五智山如来寺を開創し、その後法然上人の念仏道場となった。竹林と紅葉に包まれる。
中納言藤原定家の山荘の跡、荒廃後、冷泉家が修復し、明治に山岡鉄舟の娘、素心尼が住職に就き、それ以後尼寺となりました。藤原定家はここの時雨亭で小倉百人一首を編纂したといいます。紅葉の時季だけ公開されます。
「平家物語」の平重盛の家来斎藤時頼と建礼門院の侍女横笛との悲恋の物語ゆかりの地として近年再興されました。出家して滝口入道と称した斎藤と横笛の坐像を本堂に安置しています。参道の歌碑は横笛が記したとされます。
‘御室桜’で有名な仁和寺。本坊(旧御室御所御殿)の御所風たたずまい、豪華な障壁画が見事です。
弘法大師を初代とする真言宗の名刹です。広々とした境内には書院・大師堂・五大堂などが並んでいて、さらに階段を登ると立派な金堂が目の前に現れます。
高雄山の中腹にあり、足利義政も紅葉狩りをした景勝地に建つ。石段の参道を上りつめれば眼下に紅葉の絶景が広がる。
奈良時代に創建され鎌倉時代に明恵上人が再興した古刹。鎌倉時代の建築物だけあって歴史を感じさせる佇まい。鳥羽僧正『鳥獣戯画』の模写や運慶作と伝わる子犬像が展示されています。板間には善財童子がちょこんと立っています。
神護寺から独立したお寺です。境内には樹齢600年のマキの老木があり、この木が槇尾の由来となったそうです。本堂に安置されている釈迦如来像は鎌倉時代の仏師運慶によるもの。
善峯寺は西国第20番札所で、徳川綱吉の生母桂昌院が再建に力を注ぎました。 3万坪の境内は四季折々の花や樹木に彩られます。
金蔵寺は、小塩山の東南斜面の中腹にあり、斜面に沿って堂宇が建ち並んでいる 。 徳川綱吉の母、桂昌院によって再建されたのが現在の伽藍という。高さ約12メートルの産の滝、鳥帽子岩、影向松などがあり、眺めもすばらしい。
「花の寺」とも呼ばれ、境内に約100本の桜がある。1140年にこの寺で出家した西行法師が植たといわれ、鐘楼の傍らに銘木「西行桜」がある。
宝生殿の大黒天は足が動いているようにみえることから「走り大黒」と呼ばれる。動物の形をした石200トンを集めた庭があり「石の寺」で有名。
桓武帝が長岡京遷都のさい皇后の氏神、奈良の春日明神をここに分祀したのが起こり。850年には社殿が造営され、春日造りの丹塗りの壮麗な本殿、猿沢池を模した鯉沢池も造られた。
ちょっと遠くても足を運んで行きたい紅葉の名所です。生花展や琴の演奏と共に楽しみましょう。
長岡京市にある乙訓寺は、春の牡丹が有名なお寺です。秋は隠れた紅葉スポットで、密かに人気を集めているスポットです。朱塗りの山門の近くの紅葉が印象的です。
足利義満が寿命を延ばすことを祈って建てた禅寺。山門から中門までは、天台烏薬などの銘木が繁り青苔が続く。客殿正面には、義満筆の「鹿王院」の額が掲げられている。
「蓮の寺」とも言われ、世界中の蓮を集め、苑池や鉢に植えられている。極楽浄土として造られた「池泉廻遊式浄土庭園」があり、「青女の滝」は巨岩を並べた雄大なものです。
信州の松代藩主であった真田信之(幸村の兄)の菩提寺です。客殿を囲むようにして広がる庭「路地庭園」が見所。路地とは茶室に付随する庭のこと。わびさびの世界や禅の心にふれてみては。
庭園を鑑賞しながら、抹茶がいただけます。優雅な時の流れが、いっそうひきたてられ ます。余香苑は正面から庭園を見渡すと、奥行きが生まれ、庭園が広く見える苦心もされています。