二の丸御殿やその内部のすぐれた障壁画、庭園などが一般公開され、桃山文化の粋を集めた貴重な建物として世界遺産に登録されています。
城内南側の桜の園には普賢象・福禄寿・手弱女などの珍しい桜も楽しめます。清流園南にソメイヨシノと山桜のトンネル、本丸外の西側の八重紅しだれの桜林も見逃せません。
京都御苑内の京都御所には、明治の初めまで天皇が実際に住まれていました。紫宸殿等で儀式が行われる際には、天皇を守るために左近衛大将 と右近衛門大将が天皇を挟んで両側に座る位置を示したのが「左近の桜」「右近の橘」として知られています。
3月の終わり頃、苑内北西にある近衛邸跡の糸桜(しだれ桜)が最初に花を開き、次に京都御所・紫宸殿前の「左近の桜」、御所入口の 宜 秋門付近の「御所御車返しの桜」が花開きます。
二条城の南の神泉苑は平安遷都の際に造営された皇室庭園。嵯峨天皇がここで初めて桜の花見を行ったとされています。
御池周辺のソメイヨシノやしだれ桜が満開になると雅な雰囲気が漂います。
明治37(1904)年に竣工したルネサンス様式の洋館は、国の重要文化財に指定されています。
普段からも自由に出入りできる回廊と、中庭に高さ10メートルを越えるしだれ桜があります。この木は円山公園の初代しだれ桜の孫に当たるといいます。
日蓮宗の本山で、本阿弥光悦の菩提寺です。
ソメイヨシノが中心で、仁王門前や本堂前、多宝塔周りが美しく桜色に染まります。本阿弥光悦作の枯山水庭園「巴の庭」は国の名勝です。
日蓮宗本山。境内墓地には山中鹿之介の墓、本堂脇には徳川家康二男秀康の正室、蓮乗院の石廟があります。
山門をくぐると、立派なしだれ桜が咲き誇ります。円山公園のしだれ桜のの姉妹樹です。
しだれ桜が見頃を過ぎると、境内のあちらこちらに植えられた牡丹が咲きます。名残の桜と牡丹の共演が見られることもあります。
日蓮宗道場として創建されたのがはじまりのお寺です。
山門前では紅しだれ桜がピンクの花を付け、境内にはソメイヨシノやしだれ桜が咲き誇ります。特に本堂裏の庫裏や方丈まわりの桜が綺麗です。
本隆寺は法華宗(真門流)の総本山で京都西陣にあります。
春は桜、夏はさるすべり、秋は紅葉が楽しめます。
西陣の聖天さんとして、親しまれているお寺です。
御衣黄(ぎょいこう)という黄緑色の花をつける珍しい八重桜が4月中旬ごろから咲きます。他にもしだれ桜などがあります。
日本最初の天満宮として知られ、水難火除けの御利益があるとされています。
商売、学問の神で、参詣者は祈念神石を持ち帰り、祈願成就のとき倍にして返す習わしがあります。
狭い境内を覆い隠す様に2本の紅しだれ桜が咲き誇り、濃いピンクに染まります。
10月から半年咲き続ける「御会式桜(オエシキザクラ)」があります。日蓮上人が入滅した10月13日頃から咲き始め、お釈迦様の誕生日である4月8日頃に満開を迎えるそうです。
4月上旬からは境内の染井吉野が満開になります。
日像上人によって開山された寺院の立本寺です。
春は桜、夏は蓮華(ハス)が見事です。
山門を彩る大きなソメイヨシノから本堂の周りに見事な桜のアーチが続きます。境内には約40本もの桜が植えられており、満開の時期には桜に埋まるような景色になります。
正式な寺名は大報恩寺(だいほうおんじ)、千本釈迦堂とは通称です。
千本釈迦堂は「おかめ(阿亀)塚」伝説のお寺としても知られます。千本釈迦堂を建てる時、大工の棟梁が四本ある柱のうち一本を誤って柱を短く切り、困っているときに妻のおかめが、枡組で補えば良いと助言をしました。そして、夫の失敗を救ったのが女性であるということを人に知られないように、自ら命を絶ったというのです。この話は受け継がれ、江戸時代に三条の大工、池永勘兵衛が本堂の脇に「おかめ供養塔」本堂の前に立てられました。
こちらには阿亀桜という立派なしだれ桜が咲きます。地面すれすれまで枝を伸ばし、細かな可憐な花をいっぱいに咲かせる桜です。
真宗大谷派の本山(真宗本廟)の飛地境内地で、周囲に枳殻(からたち)が植えてあったことから枳殻邸(きこくてい)とよばれています。
石川丈山が作庭したというこの庭園中心にある傍花閣の周辺には、その名の通り桜の木が植わっています。薄紅のしだれ桜や山桜に染まります。
巨大な閻魔大王像が本尊の千本ゑんま堂。百人一首の歌人として知られる小野篁卿は、この世とあの世を行き来する神通力を有したとされており、昼は宮中に赴き、夜は閻魔之廰に仕えたとの伝説を残しています。
普賢像桜は後小松天皇も愛でたと伝わる美しい桜。花の中心に出ている2枚の細い緑葉が象の牙のよう。その花の姿を象に乗った普賢菩薩に見立てて、この名がついたのだそうです。
椿のように花ごと落ち、散る風情を楽しみたい桜です。
六角堂<正式名称:紫雲山頂法寺(しうんざんちょうほうじ)>は、ビジネス街の中にあるお寺です。地元の方から「六角さん」の愛称で親しまれ、いけばな発祥の地でもあります。
六角堂の御幸桜(みゆきさくら)は開花時は白く、やがてピンク色に変わる桜です。