祇園祭

祇園祭

祇園祭とは

祇園祭は、京の都に疫病が流行したとき、神泉苑に66本の鉾(全国の国の数)を立てて祇園の神を祭り、洛中の男児が祇園社の神輿を神泉苑に送って疫病退散を祈願しました。
これが、祇園祭のはじまりとされています。

日本三大祭の祇園祭は八坂神社のお祭で、毎年7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1ヶ月にわたって行われます。 
宵山には各山鉾町で提灯が灯され、ご神体や懸装品が披露されます。
山鉾は美しい綴織、西陣織などのタペストリーの美術品で飾られた、まさに屋外移動美術館です。
17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行、そしてそれぞれの宵山には大勢の人々が訪れ、京の街は祭りの熱気に包まれます。

お祭りの主役は神幸祭・還幸祭です。
山鉾が悪霊を排除したきれいな街に、神様をお迎えします。
御神霊をうつした神輿は17日夕刻八坂神社を出発し、主に鴨川以東河原町などを通り四条寺町の御旅所に入ります。
後祭りの行われる24日まで滞在し、24日夕方より今度は寺町通以西の区域をまわり、夜遅くに八坂神社に戻ります。

祇園祭行事

吉符入り 1~5日(各山鉾町)
神事始の意味で各山鉾町において、町内関係者が本年の祇園祭に関する打ち合わせをする。(非公開)
長刀鉾町お千度 1日10時(八坂神社)
その年に選ばれた長刀鉾の稚児が禿とともに八坂神社に参拝、神事の無事を祈ります。
くじ取式 2日10時(京都市役所)
17日の山鉾巡行の順番をくじによって決める式。(非公開)
長刀鉾稚児舞披露 5日
長刀鉾の吉符入りが行われた後、稚児が山鉾巡行の際に鉾の上で行う「太平の舞」を会所二階で披露します。
綾傘鉾稚児社参 7日14時30分(八坂神社)
綾傘鉾に奉仕する稚児6人が、町内の役員とともに神事の無事を祈願する
お迎提灯 10日16時30分~21時(氏子区内)
午後4時半頃から万灯会員有志が提灯行列を整え、清々館より所定のコースを経て本社に戻り神輿洗の神輿を迎える。子供達が鷺踊や小町踊を披露。
神輿洗式 10日20時(四条大橋)
18時「神輿洗奉告祭」終了後、神輿の3基のうち中御座の神輿をかつぎだし、四条大橋上において、神用水で神輿を清める。
前祭 山鉾建て 10~14日(各山鉾町)
鉾建ては10日~12日、山建ては12~14日にかけて各山鉾町で行われます。
鉾のうち最大のものは12トンもありますが、これを釘を使用せず縄だけ(縄がらみ)で組み立てます。結び目がチョウやエビのような形をしているのが特徴です。この縄組は巡行の際の歪みを吸収するという優れたものです。
鉾建てのメイン作業は「真木」の立ち上げ作業です。約20メートルの真木に鉾頭や榊の葉を取り付け、手動ウインチなどを使って、慎重に鉾を引き上げます。
鉾曳初め・山舁初め 12~15日(各山鉾町)
山鉾建てが終わると、本番さながらのように祇園囃しをはやしながら、 町内付近を試し曳を行います。
例年12日に曳初めを行うのは、長刀鉾、函谷鉾、月鉾、菊水鉾、鶏鉾。
13日15時頃からは船鉾、放下鉾、岩戸山。市民や観光客が参加できる山鉾もあります。
長刀鉾稚児社参 13日11時(八坂神社)
長刀鉾にのる稚児が、午前11時、立烏帽子水干姿で八坂神社に詣でる。これを俗にお位もらいともいう。
久世稚児社参 13日14時(八坂神社)
洛南の久世から選ばれた駒形稚児の社参が行われます。
前祭宵山 14~16日夕方(各山鉾町)
山鉾を飾り、祇園囃子を奏でて祭りの雰囲気を盛り上げる(歩行者天国は15日・16日のみの予定)
日和神楽 16日23時ごろ
翌日の前祭巡行の晴天を祈念する。町家から四条御旅所の間を往復する。長刀鉾町は所定のコースを通り、午後11時ごろ八坂神社にて囃子を奉納する。
前祭山鉾巡行 17日9時(四条通-河原町通-御池通)
午前9時に四条烏丸を、23の山と鉾が出発します。
くじ改め 17日四条堺町
くじ取り式で決定した山鉾巡行順位に従い、奉行(市長)が順位を正す。服装は大紋烏帽子着用。
神幸祭 17日16時(八坂神社)神輿渡御に先立ち八坂神社本殿にて祭典
18時(八坂神社石段下~四条御旅所)石段下で三社神輿の差し上げが行われる。この後、3基の神輿が氏子の地域を巡行し、四条御旅所に向かう
後祭山鉾建て 18~21日(各山鉾町) 後祭の山鉾11基の組み立てが行われる。
20~21日鉾曳初め・山舁初め
後祭宵山 21日~23日(各山鉾町)
日和神楽 翌日の後祭巡行の晴天を祈念し、町家から四条御旅所の間を往復する。
後祭山鉾巡行 24日9時30分~烏丸御池出発。10基の山鉾。
烏丸御池 (午前9時30分) →河原町御池(10:05) → 四条河原町(10:40) → 四条烏丸(11:22)
花傘巡行 24日10時 石段下→市役所→八坂神社
山鉾の古い形態を再現するねらいではじめられたもので、花傘の10余基をはじめ京都花街のきれいどころの踊り、鷺踊、久世六斎、子供神輿、祇園ばやし、稚児など総勢千人の行列が続く。
還幸祭 24日16時頃~(四条御旅所~八坂神社)
午後5時ごろから、四条御旅所を3基の神輿が出発。市中を巡り、三条御供社で祭典後、神輿に明かりを入れ、午後9時ごろから11時ごろまでに八坂神社に還幸。神霊を本社に戻す
神輿洗式 28日20時(宮川(鴨川)堤)
10日の神輿洗式と同様。
疫神社夏越祭 31日10時(八坂神社内疫神社)
鳥居に大茅輪が設けられ、これをくぐって厄を祓います。
前祭 山鉾建て
鉾曳初め・山舁初め
花笠巡行
疫神社夏越祭