船鉾

船鉾

神功皇后をめぐる説話によって鉾全体を船の型にし、舳先には金色の鷁首、艫には黒漆塗螺鈿の飛龍文の舵をつけ、船端には朱漆塗の高欄をめぐらし、唐破風入母屋造りの屋根からは紅白の長旒・吹流しをひるがえす。
鉾の上には皇后と陪従する磯良・住吉・鹿島の三神像を安置する。
主神神功皇后は神面をつけ緋縅の軍装、その後に鹿島明神、舳先には、海神安曇磯良が龍宮の満干珠を住吉明神に捧げている。
皇后の神面は古来安産に奇瑞があるといわれ、宮中でも尊敬され、明治天皇の御降誕の時には宮中へ参内している。皇后の神像は岩田帯をたくさん巻いて巡行するが、それを祭の後に妊婦に授与され安産のお守りとされている。
装飾
鷁首は宝暦年間(1751~64)長谷川若狭の作で、船尾の舵は寛政4年(1792)に造られた。
水引の刺繍雲龍図の下絵は西村楠亭の筆、鹿島明神の持つ長刀は、井上和泉守国貞作の逸品である。 

  • 住所:下京区新町通綾小路下る船鉾町
  • ご利益:安産
  • 鉾に登るには:拝観券¥500を購入
  • 鉾の重さ:8.41トン(巡行時。人、懸想品含む)5.99トン(山鉾装飾のみの重量)
  • 船鉾ホームページ
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