橋弁慶山

橋弁慶山

謡曲「橋弁慶」より取材、弁慶と牛若丸が五条大橋で戦う姿をあらわしている。
弁慶は鎧姿に大長刀を斜にかまえ、牛若丸は橋の欄干の擬宝珠の上に足駄で立ち片足を曲げ右手に太刀を持っている。橋は黒漆塗で特に牛若丸の人形は足駄金具一本でこれを支えている。
装飾
弁慶は永禄6年(1563)平安大仏師康運の銘、牛若丸は天文6年(1537)同じく仏師康運の銘を持ち足駄金具は美濃国住人右近信国の銘がある。前掛と後掛は中国明時代の雲龍波涛文綴錦、胴掛の綴錦賀茂葵祭図は円山応挙の下絵である。
水引は百児喜遊図の綴錦、後掛は龍文綴錦のものが用いられている。
また、重要文化財指定の鎧「黒韋威肩白胴丸大袖付」を蔵している。この山の人形組みの巧みさは浄妙山と共に山鉾のなかでも特別なものとして注目にあたいする。
2011年:約200年ぶりに復元新調した胴掛「加茂葵祭行列図」の右面が完成し、4年がかりで進めた左右両面の制作が完了した。

  • 住所:中京区蛸薬師通烏丸西入橋弁慶町
  • 山の重さ:0805トン(巡行時。人、懸想品含む)
  • 橋弁慶山ホームページ
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