春の花

春の花

杜若・花菖蒲・文目

新緑がまぶしい初夏の頃、草地にはアヤメ、湿地にはカキツバタが鮮やかに花を咲かせる。梅雨入りの頃から、色とりどりのハナショウブが花開く。

平安神宮

平安神宮の広大な池泉回遊式庭園は、南・西・中・東の4つの庭園から成り、その広さは、30,000㎡で明治時代の代表的庭園として国の名勝にも指定されています。西神苑の白虎池には、5月中旬からスイレンが咲き始め、その後、約2000株の花菖蒲が岸部を飾ります。

  • 見頃:5月上旬~6月中旬
  • 住所:左京区岡崎天王町
  • アクセス:市バス5・32・46・100「京都会館美術館前」
  • 拝観料:境内無料、神苑600円
  • URL:平安神宮公式サイト

勧修寺

平安時代に醍醐天皇が創建したという古い由緒のあるお寺で、平安様式を残す氷室池はその昔、氷の厚さで豊凶を占ったという由緒ある池です。5月中旬から氷室池の水辺や中島に杜若や花菖蒲が紫や白の花を咲かせ、水面には睡蓮の紅色が風に揺れます。

  • 見頃:5月上旬~6月上旬
  • 住所:山科区勧修寺仁王堂町
  • アクセス:地下鉄東西線・小野駅
  • 拝観料:400円

大田神社

上賀茂神社境外摂社「大田神社」のかきつばたは、国の天然記念物に指定されています。藤原俊成の和歌に「神山や大田の沢のカキツバタ ふかきたのみは 色に見ゆらむ」と詠われているように、その美しく可憐な姿は見るものの心を引きつけます。

  • 見頃:5月上旬~中旬
  • 住所:北区上賀茂本山340
  • アクセス:市バス「上賀茂神社前」
  • 拝観料:カキツバタ育成協力金300円
  • URL:上賀茂神社公式サイト

梅宮大社

梅の名所として名高い神社ですが、約3000坪の神苑ではかきつばたや花菖蒲が順に見頃を迎え、岸辺が雅な風景になります。

  • 見頃:5月上旬~6月上旬
  • 住所:右京区梅津フケノ川町30
  • アクセス:市バス「梅宮大社前」
  • 拝観料:境内無料、神苑500円
  • URL:梅宮大社公式サイト

法金剛院

「蓮の寺」で有名な法金剛院。「池泉廻遊式浄土庭園」池の周りの遊歩道は紫陽花が植えられ、花菖蒲も華やかに咲いています。

  • 見頃:4月下旬~5月上旬
  • 住所:右京区花園扇野町49
  • アクセス:JR「花園」・市バス「花園扇野町」
  • 拝観料:400円
  • URL:法金剛院公式サイト

城南宮

曲水の宴で有名な城南宮には、四季折々の花が楽しめ、文目や杜若が見られます。

  • 見頃:5月上旬~下旬
  • 住所:伏見区中島鳥羽離宮町7
  • アクセス:竹田駅より市バス「城南宮東口」下車
  • 拝観料:600円
  • URL:城南宮公式サイト

山吹

新緑が出始める頃、山吹が「やまぶき色」に染まるほど小さな花が集まる爽やかな美しさが見どころです。

松尾大社

松尾山を含む約12万坪の境内で、社務所の裏の渓流を御手洗川と称し、四時涸れることのない霊亀の滝がかかっています。一の井川周辺では約3,000株の山吹が咲き、山吹色の花と新緑が美しい景色です。

  • 見頃:4月中旬~5月上旬
  • 住所:西京区嵐山宮町3
  • アクセス:市バス28・「松尾大社前」阪急嵐山線「松尾」
  • 拝観料:境内無料、庭園500円
  • URL:松尾大社公式サイト

下鴨神社

下鴨神社では御手洗川のそばにや楼門を望む社務所付近などでその姿を見ることができます。

  • 見頃:4月下旬~5月上旬
  • 住所:左京区下鴨泉川町59
  • アクセス:市バス「下鴨神社」徒歩約5分
  • 拝観料:境内無料
  • URL:下鴨神社公式サイト

 

射干(シャガ)

白っぽい紫のアヤメに似た花で木陰にひっそりと咲いている姿で、可愛い蝶蝶が群がって飛んでいるように見えるため、胡蝶花とも呼ばれています。

京都御苑

京都御苑は約5万本もの樹木が生育する自然豊かな場所です。京都迎賓館の東側、染殿井がある場所では射干の群生が目を楽しませてくれます。

  • 見頃:4月中旬~5月上旬
  • 住所:上京区
  • アクセス:地下鉄烏丸線「丸太町」
  • 拝観料:無料
  • URL:京都御苑公式サイト

宝厳院

天龍寺の塔頭、宝厳院は「獅子吼の庭」の紅葉がとてもきれいです。春は新緑の青紅葉に包まれ、射干の群生も見られます。

  • 見頃:4月中旬~5月上旬
  • 住所:右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町36
  • アクセス:JR「嵯峨嵐山駅」下車徒歩10分・嵐電「嵐山駅」下車徒歩3分
  • 拝観料:500円
  • URL:宝厳院公式サイト

牡丹

牡丹の花は「富貴」の象徴で、「百花の王」と呼ばれています。

乙訓寺

牡丹で有名な乙訓寺。牡丹は本山である長谷寺から2株を寄進されたのが始まりで、乙訓寺の歴代住職らの尽力により株数も年々増加し、今では約2000株もあり、春には境内を美しく彩ります。

  • 見頃:4月中旬~5月上旬
  • 住所:長岡京市今里三丁目14-7
  • アクセス:阪急長岡天神駅より徒歩20分
  • 拝観料:500円
  • URL:乙訓寺公式サイト

本満寺

枝垂れ桜が有名な本満寺。数年前より牡丹を育てられ、今では牡丹も有名になってきました。少し早めの頃は八重桜と牡丹が楽しめます。

  • 見頃:4月下旬~5月上旬
  • 住所:上京区寺町通今出川上る2丁目鶴山町16
  • アクセス:京阪電車「出町柳」徒歩12分・ 地下鉄烏丸線「今出川」徒歩15分

建仁寺

新緑もあざやに美しぃなるころ、法堂の周りにたくさんの牡丹が咲きます。

  • 見頃:4月中旬~5月上旬
  • 住所:東山区大和大路四条下る小松町
  • アクセス:京阪電車「祇園四条駅」阪急電車「河原町駅」市バス 206系統・100系統
  • 拝観料:境内無料
  • URL:建仁寺公式サイト

 

一初

アヤメの中で一番早く咲くので一初という名前になったそうです。 4月下旬から5月中旬頃に咲き、乾いた土に生える。

得浄明院

伏見宮家第三皇女誓圓尼公によって創建された尼寺で、春の特別公開は一初の鑑賞と、本堂の下に作られた真闇の中を一周し阿弥陀様の光徳を得る「お戒壇巡り」が体験できます。

  • 見頃:4月下旬~5月中旬
  • 住所:東山区林下町459
  • アクセス:地下鉄東西線「東山」・京阪「京阪三条」
  • 拝観料:特別拝観500円

 

御霊神社

正式名称は「御霊神社」で、通称として上御霊神社とも言われる。一初は入口付近に多く咲きます。

  • 見頃:4月下旬~5月中旬
  • 住所:上京区上御霊前通烏丸東入ル上御霊竪町
  • アクセス:地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」
  • 拝観料:無料

九輪草(クリンソウ)

クリンソウは山間部の湿地や沢沿いに生えるサクラソウ科の多年草で、花の形が五重塔などの先端にある飾り「九輪」を思わせる。

古知谷阿弥陀寺(こちだにあみだじ)

京都府の絶滅危惧種に指定されるクリンソウ(九輪草)が、色とりどりの車輪状の形をした花を咲かせます。約20年前から植え替えを繰り返し、当初の30株ほどが約400株に増えたそうです。

  • 見頃:5月中旬~6月中旬
  • 住所:左京区大原古知平町83
  • アクセス:京都バス「古知谷」徒歩約15分
  • 拝観料:300円

石斛(セッコク)

デンドロビウムの一種で、その性質は剛健で森林の樹木、または岩下に着生して生育する着生蘭の代表種です。

三千院

最澄(伝教大師)が比叡山に庵を結んだ時、東塔南谷に一堂を建立したのが起こりの三千院。山桜や梅の木に付いて石斛が咲いています。

  • 見頃:4月中旬~5月初旬
  • 住所:左京区大原来迎院町540
  • アクセス:京都バス17.18「大原」下車徒歩約10分
  • 拝観料:700円
  • URL:三千院公式サイト

毘沙門堂

ご本尊に京の七福神のひとつ毘沙門天を祀り、山科盆地を見おろす山腹に位置しています。春の桜、秋の紅葉の名所で、石斛も育てられています。

  • 見頃:4月中旬~5月初旬
  • 住所:山科区安朱稲荷山町18
  • アクセス:JR山科駅、市営地下鉄山科駅、京阪山科駅下車、徒歩約20分
  • 拝観料:500円
  • URL:毘沙門堂公式サイト

河骨

河骨は水中にある根茎が白く、ゴツゴツして骨のように見えるので河骨(かわほね)と書かれるようになり、読み方は「かわほね」から「こうほね」に変化した睡蓮(すいれん)科の植物です。

平安神宮

西神苑の白虎池や中神苑の蒼龍池はほとりの花菖蒲の群生と水面の睡蓮を一緒に楽しめるスポット。睡蓮の近くに小さな黄色い花の河骨も咲きます。

  • 見頃:5月下旬~6月下旬
  • 住所:左京区岡崎天王町
  • アクセス:市バス5・32・46・100「京都会館美術館前」
  • 拝観料:境内無料、神苑600円
  • URL:平安神宮公式サイト

実光院

実光院は勝林院(寂源が天台声明を伝承するために建立した寺)の子院です。年中いろいろな草花が楽しめるところです。

  • 見頃:5月中旬~6月下旬
  • 住所:左京区大原勝林院町187
  • アクセス:市バス・京都バス「大原」徒歩約10分
  • 拝観料:700円
  • URL:実光院公式サイト