夏の花

半夏生

半夏生(夏至から数えて11日目の7月1日頃から七夕頃までの5日間が半夏生)の頃に花を咲かせることに由来する説や、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があります。

両足院

両足院は臨済宗建仁寺派の塔頭寺院です。梅雨の頃には、半夏生がいきいきと生い茂ります。初夏になると徐々に色を変え、まるで白い可憐な花が咲いた様に池辺を彩ります。池の北側には織田信長の弟織田有楽斎好みの如庵の写し「水月亭」、その右には六帖席の「臨池亭」が並びます。

  • 見頃:6月中旬~7月上旬
  • 住所:東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町591
  • アクセス:京阪「祇園四条駅」 市バス「東山安井」
  • 拝観時間:10:00~16:30受付終了
  • 拝観料:600円
  • URL:両足院公式サイト

旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

いけばな発祥の花の寺でもあり、「いけばな嵯峨御流」の家元でもある。 池に流れ込む小川脇に半夏生が咲きます。

  • 見頃:6月上旬~7月上旬
  • 住所:右京区嵯峨大沢町4
  • アクセス:市バス28「大覚寺」・京都バス 71・74・81「旧嵯峨御所 大覚寺 門跡」
  • 拝観時間:9:00~17:00
  • 拝観料:500円
  • URL:大覚寺公式サイト

等持院

足利尊氏が衣笠山の山頂にあった仁和寺の子院を譲り受け、この地に移築して等持寺の別院として中興、改宗し天龍寺の夢窓国師を開山としたのが始まのお寺です。 半夏生が咲くのは夢窓國師作庭の古園の方です。

  • 見頃:6月上旬~7月上旬
  • 住所:北区等持院北町63
  • アクセス:京福電鉄北野線「等持院」市バス50「立命館大学前」から徒歩約10分
  • 拝観時間:9:00~16:30
  • 拝観料:300円
  • URL:等持院公式サイト

勧修寺

氷室池と、枯山水のある平庭部分に分かれている庭園。池にはカキツバタ、ハナショウブ、ハスが植えられ、水辺の花を楽しめます。また岸辺にはウメやサクラも植えられています。こちらに半夏生がたくさん植えられています。

  • 見頃:6月上旬~7月上旬
  • 住所:山科区勧修寺仁王堂町27-6
  • アクセス:地下鉄東西線「小野駅」徒歩5分
  • 拝観時間:9:00~16:00
  • 拝観料:400円

天龍寺

世界遺産で、臨済宗天龍寺派の大本山。春は桜、秋は紅葉が美しく、各季節ごとにたくさんの花で彩られます。夏は半夏生、蓮、桔梗などが咲きます。

  • 見頃:6月上旬~7月上旬
  • 住所:右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
  • アクセス:京福電鉄嵐山線「嵐山」・JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」・阪急電車「嵐山」
  • 拝観時間:8:30~17:30
  • 拝観料:500円
  • URL:天龍寺公式サイト

三千院

魚山と号し、天台五箇室門跡の一つです。半夏生ぐらいから色づきはじめます。見ごろは7月中旬ぐらいです。他のところより遅いです。

  • 見頃:7月上旬~下旬
  • 住所:左京区大原来迎院町540
  • アクセス:国際会館駅前3番乗り場から京都バス「大原、小出石」行きにて23分 徒歩10分
  • 拝観時間: 9:00~17:00 (閉門17:30)
  • 拝観料:700円
  • URL:三千院公式サイト

沙羅双樹

「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」沙羅双樹の花は、朝咲いて夕べには散ります。 その散りかたは、花びらを散らさず、花が地面にポトンと落ちると言う、いさぎよい散り方をします。

東林院

臨済宗妙心寺の塔頭の一つで、樹齢300年の沙羅双樹の銘木で知られます。基本的には非公開寺院で、6月15日から6月30日までは「沙羅の花を愛でる会」が催され、特別に拝観することができます。
苔に覆われた方丈庭園には、10数本の沙羅の木があります。「一日花」と呼ばれる可憐ではかない沙羅双樹の白い花を愛でてください。

  • 見頃:6月上旬~下旬
  • 住所:右京区花園妙心寺町59
  • アクセス:市バス「妙心寺前」・JR嵯峨野線「花園」
  • 拝観時間:9:00~16:00
  • 拝観料:抹茶付拝観券1,600円・抹茶と精進料理付5,950円

鹿王院

足利義満が建立した禅寺で、山門には義満自ら筆を振るった「覚雄山」の扁額が掲げられています。
本庭では舎利殿の背に嵐山が見え、沙羅双樹の花が美しく咲きます。

  • 見頃:6月下旬~7月上旬
  • 住所:右京区嵯峨北堀町
  • アクセス:市バス・京都バスで「下嵯峨」・京福電鉄「鹿王院」
  • 拝観時間:10:00~16:00
  • 拝観料:300円

桔梗

桔梗は秋の七草のひとつで、万葉集に出てくる「あさがお」は、この桔梗のことだといわれています。可憐な紫色の花は優しげで、桔梗は紋にも多く使われ、桔梗紋は代表的な女紋の一つとされています。

天得院

東福寺の塔頭のひとつ天得院は、桔梗の寺として知られています。杉苔に覆われた枯山水の庭に咲く約300本の桔梗は、作庭された時代より今日まで丹精込めて育てられてきたもので、桔梗の開花にあわせて特別公開が行われます。
また、日没後は庭園ライトアップが開催され、夜の庭園を楽しむこともできます。

  • 見頃:6月中旬~7月上旬
  • 住所:東山区本町15-802
  • アクセス:JR奈良線・京阪本線「東福寺」徒歩約8分・市バス「東福寺」徒歩約5分
  • 拝観時間:10:00~16:30
  • 拝観料:500円
  • URL:天得院公式サイト

廬山寺

廬山寺は紫式部邸宅址で源氏物語の執筆地でもあります。源氏庭は平安朝の庭園の「感」を表現したものであり、白川砂と苔の庭です。源氏物語に出てくる朝顔の花は今の桔梗のことであり、紫式部に因み、紫の桔梗が6月末から9月初め頃まで静かに花開きます。

  • 見頃:6月下旬~9月上旬
  • 住所:上京区寺町通り広小路上る北之辺町397
  • アクセス:市バス205「府立医大病院前」
  • 拝観時間:9:00~16:00
  • 拝観料:500円
  • URL:廬山寺公式サイト

智積院

智積院の寺紋にもなっている桔梗があちこちに植えられています。3000株の桔梗が植えられているそうです。多いのは金堂への道の両脇です。 この辺りは無料で見学できます。

  • 見頃:6月~9月
  • 住所:東山区東大路通り七条下る東瓦町964
  • アクセス:市バス「東山七条」
  • 拝観時間:9:00~16:00 
  • 拝観料:500円(収蔵庫及び名勝庭園)
  • URL:智積院公式サイト

晴明神社

晴明神社の星のマーク五芒星は、神社では 桔梗印と呼ぶそうです。境内には桔梗苑も含めて約2000株の桔梗が植えられています。
ちなみに、桔梗の花言葉は「誠実、変わらぬ愛」。その桔梗の開花している期間だけ限定授与される「ききょう守り」があります。

  • 見頃:6月から9月頃
  • 住所:上京区堀川通一条上ル806
  • アクセス:市バス9.12.59「一条戻橋・晴明神社前」
  • 拝観時間:9:00〜17:30
  • 拝観料:無料
  • URL:晴明神社公式サイト

天授庵

紅葉で有名な天授庵。枯山水のお庭と池泉回遊式のお庭を楽しむことができます。池泉庭園は飛び石や木橋に趣があります。夏は桔梗と睡蓮がきれいです。

  • 見頃:6月~9月
  • 住所:左京区南禅寺福地町
  • アクセス:地下鉄東西線「蹴上」7分・ 市バス5系統「南禅寺・永観堂道」下車7分
  • 拝観時間:9:00~17:00 
  • 拝観料:500円

芙蓉・酔芙蓉

朝開花し、夕方にはしぼむ1日花ですが、花が咲いては枯れてを繰り返すため花は絶えず咲き続けているように見えます。 夏の時期、花を長く楽しめて、 秋遅くまで花を咲かせます。

妙蓮寺

法華宗の大本山で、卯木山と号し、日像上人を開基とする妙蓮寺は、芙蓉の寺として有名です。山門の周りから本堂周辺で紅い芙蓉が咲き、ピンクや白も咲きます。酔芙蓉も咲き夏の青空に映えます。

  • 見頃:8月上旬~9月中旬
  • 住所:上京区寺ノ内通堀川西入ル
  • アクセス:市バス9・12「堀川寺ノ内」
  • 拝観時間:9:00~16:00
  • 拝観料:境内自由、方丈・庭500円、収蔵庫+300円
  • URL:妙蓮寺公式サイト

法輪寺(達磨寺)

三国一を称する起上り達磨をはじめ、諸願成就に奉納された達磨およそ約8,000をまつる達磨堂が有名です。門を入ってすぐの参道脇に芙蓉が植えられています。芙蓉は夕方には萎んでしまう一日花です。

  • 見頃:8月上旬~9月中旬
  • 住所:上京区下ノ下立売通西大路東入行衛町457
  • アクセス:市バス「 北野中学前 」 JR 「 円町 」
  • 拝観時間:9:00~17:00
  • 拝観料:300円

 

大乗寺

酔芙蓉のお寺で知られる、山科の大乗寺。小さなお寺ですが約1500本の酔芙蓉が咲くお寺です。酔芙蓉は、朝のうちは純白、午後には淡い紅色、夕方から夜にかけては紅色になります。酒を飲むと顔色がだんだんと赤みを帯びるのに似ていることからこの名がついたといわれています。

  • 見頃:8月上旬~9月中旬
  • 住所:山科区北花山大峰町38-1
  • アクセス:地下鉄東西線「御陵駅」下車3番出口より徒歩15分

百日紅

約100日間ピンクの花を咲かせるのが名前の由来で、「猿滑」とも書きます。幹がスベスベで、猿も登れないところから。

永観堂

永観堂は本尊に「みかえり阿弥陀」を安置しています。紅葉で有名な永観堂ですが、夏は大玄関に赤い百日紅(さるすべり)が咲きます。

  • 見頃:7月下旬~9月下旬
  • 住所:左京区永観堂町48
  • アクセス:市バス「南禅寺永観堂道」下車徒歩約3分
  • 拝観時間:9:00~16:00受付終了
  • 拝観料:600円
  • URL:永観堂公式サイト

京都御苑

苑内には百年を越える樹林が育ち、旧公家屋敷跡や庭園等歴史的遺構が点在し、古都の中心で特別な空間となっています。
大きく育った百日紅がきれいに咲いています。(山中邸跡)

  • 見頃:7月下旬~9月下旬
  • 住所:上京区京都御苑3
  • アクセス:地下鉄「今出川」/「丸太町」
  • 拝観時間:9:00~16:30終了
  • 拝観料:無料
  • URL:京都御苑公式サイト

本隆寺

本堂の両側に濃いピンクの百日紅の大木と、白百日紅の若木があります。法華宗真門流の総本山の本隆寺は、子供の夜泣きを止めると言われる「夜泣き止めの松」が有名です。

  • 見頃:7月下旬~9月下旬
  • 住所:上京区智恵光院五辻上ル紋屋町330
  • アクセス:市バス「今出川大宮」徒歩5分(59系統、201系統、203系統など)
  • URL:本隆寺公式サイト